妊娠中期から後期になると、妊娠線予防でマッサージを行う方も
多いのではないのでしょうか？
海外の研究では「保湿＋マッサージ」の組み合わせで妊娠線の発生率が
下がったという報告があるものの、マッサージのみで妊娠線を予防することはなかなか難しいのが現状です。
妊娠線予防に一番重要なのは、皮膚を乾燥させないこと（保湿）と
急激な体重増加を避けることです。

一度出来てしまった妊娠線はセルフケアだけでは
改善が難しいケースもあります。
ここでは、静岡で妊娠線治療を考えている方に向けて、
まず知っておきたい基礎知識をまとめました。

妊娠線は皮膚の「真皮」が裂けることで生じる線状の痕です。
「真皮」とは、外側から見えている「表皮」のさらに下の層にある
皮膚の構造です。
特に次のような要因が重なったときに起こりやすくなります。


＜ホルモンの影響＞
妊娠中はホルモンの作用で皮膚の弾力が低下しやすくなる

＜急激な体型変化＞
お腹や太ももなど、短期間で皮膚が急激に伸びることで真皮が裂ける

＜遺伝的体質＞
皮膚の柔らかさや弾力の強さには個人差があり、遺伝的に妊娠線が出やすい人もいる
一度できてしまうと自然に消えることは少なく、時間の経過とともに白っぽい線として残るのが特徴

妊娠線は「できてすぐの時期」と「時間が経った後」で、見え方や治療のアプローチが変わります。

＜できてすぐの妊娠線（赤みのある線）＞
皮膚にまだ炎症反応が残っている段階で、赤紫色に見えます。
この時期はコラーゲン生成を促す治療の効果が出やすく、当院で行う再生医療リジェネラが最も効果的に働く時期でもあります。
またレーザー治療で色味の改善が期待できます。
コラーゲンやエラスチンの活性化という目的でダーマペンが適応になる事もあります。
レーザーやダーマペンによる治療は基本的に複数回の施術が必要となります。

＜時間が経った妊娠線（白っぽくなった線）＞
炎症が収まり、皮膚が白っぽく落ち着いた段階では完全に消すのは難しいですが、肌の質感や凹凸を改善して
「目立たなくする」ことは可能です。
この時期でもリジェネラによる再生医療は、肌のハリや滑らかさを取り戻すサポートになります。


出来てから比較的新しい傷の方が、治療効果がより期待できると言えます。